がん検診は、身体にがんが発生しているかどうかを調べる検診で、がんの早期発見に行なわれます。がんには胃がん、肺がん、乳がん、大腸がん、子宮がんという主要五大がんがあります。これらがんは、日本人の死因のトップでです。そのため、がん検診はがんの発見だけでなく、死亡率や罹患率の低下といった目的も持っています。

この五大がんの検診は科学的に有効と証明され、日本のがん死亡率を下げると考えられています。さらに、この検診でがん意外の病気を発見することもできます。具体的にはポリープ、潰瘍などがあげられます。これらを必要に応じて治療することでがん化を防ぐことができます。

検診の流れとしては、一次検査はスクリーニングと言われる健康な人とがんの可能性が疑われる人をふりわけます。健康な人でも自覚症状がなく、早期のがんが発見されることがあります。がんが見つかった場合には二次検査といってがんの種類や大きさ、どのような治療法がふさわしいかを診断し、治療の方針を立てます。がん検診では、さまざまな臓器にできるがんを検査するのでそれぞれにふさわしい検査が行なわれます。

たとえば胃がん検診ではX線検査、乳がん検診では触診とマンモグラフィーの組み合わせなどが行なわれます。検診ごとに内容が異なります。ここで異常と判断された場合に、精密検査を行ない本当にがんかどうかを判断します。ここでがんと診断された場合には適切な医療機関での治療が始まります。