女性特有の病気として知られているものに、子宮頸がんというものがあります。子宮頸がんは早期に発見することによって、後遺症を残すことなく治療をすることで完治が可能ながんの種類となっています。早期に発見して治療を行うことによって、子宮を温存することが可能で妊娠分娩をすることもできます。日本国のがん治療法を見た場合でも、1994年には60%を超えていた子宮摘出の手術数も2004年の段階では25%ほどにまで低下しています。

多くの人が子宮頸部円錐切除術によって、治療しているデータが残っています。早期に子宮頸がんを発見することに有効とされているものに、子宮頸がん検診があります。子宮頸がん検診を受診することによって、前がん状態である異形成の段階で見ることができますので、最大の予防策であると考えられています。子宮がん検診の受診は定期的に受けることが大切で、子宮頸がんの発症に関しては若年化が進んでいることもあって、厚生労働省では検診実施の指針の改定を行って子宮頸がん検診の開始年齢を20歳にまで引き下げています。

さらに、受診の間隔については、2年に1度の受診を推奨しています。アメリカやイギリスでは、年齢が18歳から60歳までの女性のうちの8割以上の人が、3年に1度の子宮がん検診の受診を行っています。日本国の子宮頸がんの検診受診率は平均で18%ほどとなっていますので、検診の受診率を引き上げることが課題と言えます。検診の受診率が上がらない原因としては、時間がないことや費用がかかること、検診を受けることが恥ずかしいなどの理由が考えられており、若い人の発症率を低下させるために改善が促されています。